今回の副題は「客数を増やせばお店は繁盛する?」
前回も少し触れましたが、多くの人が販売価格を下げる事によって客数を増やそうとします。
販売価格を下げて客数が増える事の弊害をお伝えしましたが、もう少し踏み込んだ内容をお届けしようと思います。
前回のおさらいです。安売りして客数を伸ばすと・・・
●人数が増えた分、仕入れ数量が増えてコストや在庫管理が難しくなってきます。
●人数が増えた分人の手が足りなくなりスタッフを増員、人件費がかかる
●ただただ慌ただしく忙しくなって、細かい接客まで目が届かなくなり常連さんが育ちにくい
●コスト・人件費が膨らみ最終利益も残らない。疲れるだけ・・・
この他にも・・・
●客質が悪くなる
高いお金を払ってくれるお客様が良いお客様とは限りませんが、安売りして寄ってくるお客様ほどクレームをつけてきたり、長時間喋っているだけで追加注文もくれない。こんな経験ありませんか?
●SNSやグルメサイトへ悪い口コミを投稿が増える
悪い口コミを書く人の特徴は、自分が精神的に上手くいってない時に他人を攻撃して精神バランスをとります。質の悪いお客さんを集めてしまうと店の評判まで落としかねない結果になってしまう場合もあります。
●「お客様は神様?」
三波春夫さんの有名な言葉ですね。この言葉を真正面から受け止めてる経営者がいて、お客さんの言う事は絶対、全てがお客さん優先。いやいやそんな事ないですよ。神様の中には疫病神もいれば貧乏神もいます。文句ばかり言ってくるお客さんでも「神様」だから大事にしようと思いますか?だから何でもいいからお客さんを集めようとすると、自分の精神的に苦痛になるようなお客さんまで集めてしまう事になります。
●本当に来てほしいお客さんが寄り付かなくなる
総じて客質の悪いお客さんを集めてしまうと、あなたがターゲットとしている本当に来てほしいお客さんが来なくなります。
話は少し横に反れますが、自分の理想とするお客さんを集めるにはどうするか?
それは集客するときから「自分の来て欲しいお客さん像を明確にする」事です。
販促をする段階から当店は「これ位の客単価ですよ~」「こういう雰囲気のお店ですよ~」「この位の年代の方に利用して欲しいお店なんですよ~」というのを打ち出していくことです。
お客さんには誰かれ構わず来てもらう必要はありません。すべてのお客さんから好かれる必要もありません。お店を評価してくれる人、喜んでくれる人にもっともっと喜んでもらえた方がやってて楽しいし、精神的にも楽ですよね?
三回に渡ってお話しした
①商品の質を上げれば繁盛店になる
②安くすれば来店が増え繁盛する
③客数を増やせば繁盛する
一見正しい常識の様に思えますが、こういった非常識の側面もあるという事も覚えておいてくださいね。