今日の副題は「値段を安くすればお客さんが来て繁盛店になる?」です。
売上が悪い時って色々な原因を考えちゃいますよね。
味が悪いんじゃんないか?接客が悪い?値段が高いから? などなど
デフレの世の中だから、やっぱり安くないとダメだ。
これ、実は大変危険な考え方です。
販売価格を安くした時の弊害って考えた事ありますか?
販売価格を安くすると・・・
①客数を増やさなければならなくなる
例えば 客単価2000円×100人=200000円 これが理想の売上げだとします。
販売価格を安くするという事は当然客単価も落ちますので500円落ちたとしましょう。そうすると客単価1500円×100人=150000円で50000円のマイナスです。200000円を売りたい時に必要な客数は133人になります。30人以上も増えないと同じ200000円に届きません
↓
②人数が増えた分、仕入れ数量が増えてコストや在庫管理が難しくなってきます。
↓
③人数が増えた分人の手が足りなくなりスタッフを増員、人件費がかかる
↓
④ただただ慌ただしく忙しくなって、細かい接客まで目が届かなくなり常連さんが育ちにくい
↓
⑤コスト・人件費が膨らみ最終利益も残らない。疲れるだけ・・・
あなたも客単価2000円位の安い居酒屋さんでお客としてこのような経験をしたことがありませんか? 満席なのに明らかに少ない人数でやっている。ドリンクを注文したいが呼んでも来てくれない。注文した商品が中々出て来ない。
大概の人は「安い店だからこの位は大目に見なきゃいけない」と妥協している事でしょう。
こういったお店に又行きたいと思いますか?
これが大手チェーン店なら多少の失客も織り込み済みでやっているのでしょうが、私たち個人店がやったら忙しいのにお客さんは減っていく、利益も残らないなど死活問題になりかねません。
利益を残したければ販売価格を下げず、適正価格で売ることが肝心です。
安売りをすれば客数を増やす事が出来るかもしれません。
毎日毎日、遅くまで頑張って休む暇もなく働いて月末になると利益が残ってなくて自分の給料も取れない・・・
これでもあなたは販売価格を下げてまで忙しくしたいですか?